Perlをperlbrewコマンドを使ってインストールする

Perlをperlbrew コマンドを使ってインストールする方法をOS X Lion(v10.7)を例に説明します。

perlbrew劉康民さん という方が作った複数のバージョンのPerlをインストールして切り替えながら使う事ができるコマンドです。

以下の様に、コマンド一つで指定したバージョンのPerlをインストールする事ができます。

$ perlbrew install perl-5.14.1

インストールしたPerlは、以下の様にコマンド一つで有効になります。

$ perlbrew switch perl-5.14.1

デフォルトではホームディレクトリ配下に全てインストールされるので、管理者権限も不要です。

以下、perlbrewのインストールから、Perlのインストール/バージョン切り替えの手順を説明します。

  1. Xcodeのインストール

  2. perlbrewはPerlをソースからビルドするため、Xcodeが必要になります。 App StoreからXcodeをダウンロードして、インストールして下さい。

    perlbrewは、統合開発環境であるXcodeアプリケーションは使用しませんが、 Xcodeと一緒にインストールされるgccやmakeといったPerlのビルドに必要なコマンドを使用します。

  3. perlbrewコマンドのインストール

  4. perlbrewのインストールは非常に簡単にできる様に工夫されています。以下のコマンド一つだけです。

    curl -L http://xrl.us/perlbrewinstall | bash

    特に依存するモジュールはありませんので(必要な物は内蔵されている)、これでインストールは完了です。

    デフォルトでは、perlbrewコマンドが「~/perl5/perlbrew/bin/perlbrew」としてインストールされます。

    次に.bashrcや、.bash_profileへperlbrewコマンドへのパスを追加します。画面に指示がでますが、 perlbrewが用意するファイルを読み込む様に、以下の1文を追加するだけです。

    source ~/perl5/perlbrew/etc/bashrc

    これでperlbrewを使う上で必要な環境設定は完了です。念のために一度シェルを抜けて、新しいシェルを立ち上げ、 パスが確実に環境変数へ反映されていることを確かめて下さい。


  5. Perlのインストールと切り替え

  6. 今なら、Perl 5.14.1をインストールするパターンが多いと思いますが、以下のコマンドだけでダウンロード&インストール、パスの設定まで行ってくれます。

    $ perlbrew install perl-5.14.1 $ perlbrew switch
    perl-5.14.1 $ perl -v
    
    This is perl 5, version 14, subversion 1 (v5.14.1) built for darwin-2level
    
    Copyright 1987-2011, Larry Wall

  7. ビルド条件の変更

  8. Perlをインストールする際、様々なビルドを指定する事が有りますが、perlbrewでももちろん指定する事ができます。- Dオプションに必要な引数を指定します。

    例えば、スレッド対応の5.14.1をインストールする場合は、以下の様な指定を行います。

    $ perlbrew install perl-5.14.1
    -D=usethreads

  9. PATH設定の注意事項

  10. MacPortsをインストールしている場合は、PATHの設定順序に気をつけましょう。MacPortsで依存関係から強制的にPerl 5.8.9がインストールされる事が有りますが、そちらが先に有効になってしまう時が有ります。私は. bashrcに以下の順序で読み込まれる様に設定しています。

    export PATH=/opt/local/bin:/opt/local/sbin:$PATH source
    /Users/{ユーザー名}/perl5/perlbrew/etc/bashrc

  11. Perlのバージョン切り替え

  12. プロジェクトの都合で古いPerlを使いたくなっても、先ほどインストールした5.14.1のファイルへ一切影響を与える事無く、 異なるバージョンへ切り替えられます。

    ただし、Perl 5.10.1以前のバージョンはOS X Lion上では特定のテストが失敗するので、古いPerlをインストールする際は--forceオプションを付ける必要が有ります。

    $ perlbrew install perlbrew --force install perl-5.10.1 $
    perlbrew switch perl-5.10.1 $ perl -v
    
    This is perl, v5.10.1 (*) built for darwin-2level

  13. インストール済みのPerlを表示する

  14. インストール済みのPerlの一覧は、「perlbrew list」で表示します。

    $ perlbrew list * perl-5.12.3 /usr/bin/perl
    (5.10.0)

    システムに最初からインストールされているPerlや、自分で独自にビルドしたPerlなども全て一緒に出力してくれます。

  15. cpanmをインストールする

  16. 今やCPANモジュールをインストールするにはなくてはならないcpanmですが、 perlbrewにはcpanmをインストールするコマンドが用意されています。

    $ perlbrew install-cpanm

    これでcpanmが「~/perl5/perlbrew/bin/cpanm」としてインストールされます。

  17. 入手可能なPerlのバージョンの一覧を取得する

  18. 「perlbrew available」で現在入手可能なPerlの一覧を表示します。

    $ perlbrew available perl-5.14.0-RC1 i perl-5.12.3
    perl-5.10.1 perl-5.8.9 perl-5.6.2 perl5.005_04 perl5.004_05
    perl5.003_07

    iが付いているのはインストール済みというマークです。

    ただし、表示される全てのバージョンが使っているOSにインストール可能か?というのはまた別の話です。 サポートされているバージョンは確認しましょう。

2011/5/1更新:perlbrew0.19リリース対応(initコマンドが不要になった)。

2011/7/24更新:perlbrew0.27リリース対応。OS X Lion対応。


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